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【2025年11月展示会】写真家MONA氏による「FINEARTS」女性の美と生命を写すヌード写真展

こんにちは。新宿弐丁目横丁リズムバー2のゲンタです。
今夏の猛暑で胸の鼓動はドキドキ、目先はクラクラ。ピンクレディー状態のゲンタでしたが、みなさまは元気にお過ごしでしょうか?夏の熱気が落ち着き、夜の風に少し冷たさが混じる頃。街のざわめきが静かにトーンダウンしていく季節に、心の奥をそっと温めてくれるような展示を開ける運びとなりました。

MONA氏による個展「FINE ARTS」

写真家MONA氏との出会いのきっかけは、当店スタッフのまなみの紹介でした。初対面の印象は、とても人懐っこく、お酒を豪快に飲みながら、よく笑い、よく語る人。その飾らない明るさの奥に、真っ直ぐで、温度の高い芯のようなものを感じました。その後、作品を拝見したとき、「この人は『生きている人の写真』を撮る人だ。」とさらに興味を持ち始めました。光の中にある体温、肌に残る呼吸の気配、写っているのはただの「身体」ではなく、そこに宿る「生きている時間」そのものでした。

今夏、もな氏とは何度も打ち合わせを重ねました。猛暑の中で交わした会話の思い返すと、彼女の作品はきっと、冷たい風が吹きはじめる季節の方がよく似合う―― そう思うようになりました。だからこそ、秋の終わりから冬へと移りゆくこの11月に、「FINE ARTS」をお届けできることを、心から嬉しく思います。

  • 展示タイトル:「FINEARTS」
  • アーティスト名:MONAさん
  • 開催期間:2025年11月1日(土)~11月30日(日)
  • 営業時間:18:00~24:00
  • 定休日:月曜日
  • 入場料:無料(ただしワンドリンク制となります。)
  • 展示場:小さな小さな展示会場@新宿弐丁目横丁リズムバー2

もな氏自身の言葉に今展示の全てが詰まっています。

【MONA氏からのメッセージ】
(※MONA氏の原文そのまま掲載)

今、展示されているのはエロ写真でしょうか?
ルノワールの描く「裸婦」はエロ絵画でしょうか?
ミロのヴィーナスはエロ彫刻でしょうか?

海外の彫刻や絵画はヌードのものが多く、ヌード写真も人間の美しさを表現したアートのひとつとして広く認知されています。このような作品はFINE ARTSと呼ばれる種類のアートです。私は女性の裸体を美しく撮ることはもちろんのこと、生命の勢いを感じるような温度と湿度が伝わる写真、そして人間ドラマを感じる写真を撮りたいなと思っています。

「エロいな」より
「綺麗だな」「かっこいいな」「…(言葉にならない)」
などの感情が皆様の胸の内から湧き上がってきたら私の写真は立派なFINEARTSになったのだと思います。

FINEARTSへの理解が進む国はジェンダーへの理解も日常のものになっています。それはヌードの美しさへの理解と何か通じるものがある気がしています。世間体や目に見える価値観よりも「美しい」や「好き」と感じる気持ちに素直になれて、生きやすい人が増えますように。願いを込めて。

在廊予定日:毎週水曜日もしくは日曜日
販売価格:30,000円(一点)
関連リンク:photomonap(Instagram)

身体を「晒す」のではなく「魅せる」

MONA氏のメッセージを読んで、わたしは改めて「身体を魅せる(見せる)」という行為の意味を考えました。性教育の場でも、わたしたちは「身体は大切だからこそ、むやみに晒してはいけない」と教わります。でも同時に、「身体は恥ずかしいものではない」「誰もが持つ尊いもの」だということも学ぶべきだと思うんです。

MONA氏の写真には、そのふたつの間にある「人間らしい温度」が映っています。光が肌に触れた瞬間、指先が少し震えるような呼吸、そこにあるのは「エロス」ではなく、「生きている」という実感です。

新宿二丁目というこの街は、多様な性、価値観、愛し方が混ざり合う場所。だからこそ、この街でこの展示を開催することには大きな意味があると思っています。「隠すか晒すか」という極端な話ではなく、「どう向き合うか」「どう感じ取るか」という選択を、観る人それぞれが見つめ直す時間になればいい。

「FINE ARTS」とは、上品な言葉ではなく、もっと身近な感情。「綺麗だな」「好きだな」「かっこいいな」と思える、その素直な気持ちが、人を自由にしてくれるものだと思う。

長く続いた夏の熱を越え、肌寒くなってきたこの季節に、どうか作品の中にある「温もり」を感じてください。そしてその温度が、少しでもあなたの心に火を灯すような時間になりますように。

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